施工例
床、柱や梁、さらには構造用合板をあえて表しにした 天井、夫妻が希望した木の家が叶えられている。大黒柱に採用されている秋田スギの一本柱も印象的。
東西両側に吹き抜けが設けられていることで安定した空気の対流が起こり、冬は1階床下の暖房が家じゅうを暖め、夏は2階に設置されたエアコンが家じゅうを冷やす。
杉板張りの外観からの期待どおり、玄関を入ると木の香りに包まれる。
将来的には家でピアノ教室を開きたいというSさん。リビング横にはその部屋が用意され、必要に応じてリビングとの仕切り壁をせっちできる間取りにしている。
フリースペース横の書斎。室内窓の外が吹き抜け。
個室や水回りなど、プライベート空間を2階にまとめたS邸。中央に配置されたフリースペースは大きなロフトへの入口にも。
フリースペースからつながる大容量の収納可能なロフト。
子ども部屋には、片流れの屋根の形状を室内に持ち込んでロフトも。室内窓の外が吹き抜け。
片流れ杉板張りの外観。大きくせり出した軒が真夏の日射を遮る。池田建築店では、各所の窓も、方角や用途によって壁厚のなかで設置位置を変えるという。
木をふんだんに使って建てる、省エネルギー高性能住宅
Tさんはアメリカ出身、薪ストーブのある木の家で育ったという。そうしたこともあって、無垢材をはじめとした自然素材での家づくりを希望していたが、「『規格にない」「基本仕様ではないので価格が上がる』と言われることもあって(妻のSさん)」となかなか希望に沿うビルダーに出会えなかったという。そんな折、Sさんの友人が新築したということで見学。その家を建てた工務店として池田建築店と出会った。「まさに木と自然素材の家。そして、その友人が木材関係の仕事をしていたこともあって、そんな人が選んだ工務店なら間違いないと思った(Sさん)」という。
池田建築店は木材産業が盛んな能代市にある工務店。高性能住宅の先駆者である西方設計の西方里見さんの物件も建築している。そのため、性能には絶対的な自信があるとともに、数値だけではなく、暮らす人にやさしい、木をふんだんに使った家づくりで快適な住まいを提供している。
「性能や素材に一切の心配がなくて、何より、私たちからの要望に対して、「こうするとこうなる』ということをメリット・デメリットの両面から丁寧に説明してくれたことが信頼できた(Sさん)」そうだ。
さらに、施主側が考え付かない提案も。例えば暖房。1階床下に設置されたガスファンコンベクターが床と空気を暖め、暖められた空気が各所に設けられた通気口から室内を暖める。さらに、家の東西両側に吹き抜けを設けたことで空気の対流が起こり、2階は無暖房でも安定して暖かいという。
逆に夏は2階に設置されたエアコン1台が家じゅうを冷やし、住宅性能の高さもあって快適な温度に保つという。そして、吹き抜けは空気の対流だけではなく、2階の窓から入る光が壁に反射されながら柔らかく1階に光を運び、大きくせり出した軒が真夏の直射日光が室内に入ることを遮ってくれている。
「丁寧に説明してもらっていたものの、暮らしてはじめて感じる快適さに驚いています」とTさん。Sさんも「子どもたちが『家が最高」と言ってくれて、家を建てて本当に良かったと思えます」と家族みんなが暮らしを楽しんでいる様子だ。
(JUUの掲載文より)
Data
竣工 2018/11 |
主な仕上げ材 |