住みやすさの秘密

自然の中で感じることのできる
「気持ちよさ」を取り入れた住まい
家づくりを計画する時、誰もがまず快適な家を造りたいと考えるでしょう。 これまで私たちは人工的技術 (各室に冷暖房設置など)で快適な居住環境をつくりだそうとしてきました。しかしそれが本当に快適なのでしょうか? たとえば、気持ちのいい日に自然がいっぱい残された郊外へ出かけて澄みきった空気を呼吸した時、誰もがきっと「気持ちがいい」と感じることでしょう。 自然の中で感じることのできる「気持ちよさ」を住まいに取り入れ、人工的なものと自然のものと両者のいいところを吟味した省エネルギー環境共生住宅、そして長持ちする家づくりを一緒に考えていきたいと思います。
●暖かさのひみつ<冬のシステム>

当社の住宅は隙間相当面積0.3㎝²/㎡以下という高い気密性を保持しています。
そのため、冬は室内の熱が外に逃げにくく、逆に夏は外の暑さが室内に入りにくい構造は、地域風土にあったデザインで住環境を作り出します。
また、吹き抜けを通して暖気が自然対流することによって今まで使っているストーブ1台で全室暖房、夏は暑い地方でもエアコン1~2台で全室冷房が可能です。

上記の図のように、吹き抜けを通して暖気が自然に対流することによって1階の居間にある強制排気のストーブ1台で(ローコスト)全室を暖房しています。 また、より効率を良くするため1階の床下に暖房機器を設置する方法もあります。 2階では、吹き抜けの対流により暖房機器は必要ない場合が多いです。

床下の空気を自然に対流により動かすために床の開口部を設置します。
床下に暖房機器を設置する場合は窓のダウンドラフト対策としても効果的に利用できます。
※この他にもオール電化・オールガス・温水パネルヒーティングなどプラン状況にあった暖房計画を提案させていただきます。

●住宅の温度測定データ(11/29〜12/17)
赤 住宅内の2階ホール
青 住宅内の床下
緑 屋外
このように、外気温湿度の変化は激しい時でも、内部は安定しております。
●涼しさのひみつ<夏のシステム>

夏は通風を考えた窓配置・庇や日射遮蔽部材(すだれ、外部ブラインド等)により、直射日光を防ぐと同時に屋根や外壁への日射で熱くなった空気を通気層や棟換気等から放出する工夫をしています。
涼の取りの方法としては涼しい時間帯に外気空気を取り込む自然風を取り込む方法やエアコンを使用する方法があります。
エアコン冷房は猛暑の時でも1台で全室冷房が可能です。(プラン等によりご提案させていただいております)
また、計画換気をしっかり行う事により湿気の排出を促し、湿気の多いところに多くいるダニやカビも一掃し、色々なアレルギーを持つ人にとってもより良い環境となります。

夏は、長い庇で直射日光を防ぐと同時に、屋根や外壁への日射で熱くなった空気を通気層や棟換気から放出する工夫をしています。また基礎断熱により冷地熱を利用しているため床下は23度前後という低い気温などにより冷房に関してはほぼ必要ありません。猛暑のときでも2階のエアコン1台で全室冷房ができます。
施工状況について

●屋根・壁の施工状況
壁や屋根の内側がどのようにして作られているのか、気になりませんか?
下図の赤い○の部分をクリックしてみましょう。その部分の施工状況が見ることができます。
現在、日本で使用されている断熱材は色々な製品があります。当社では経年変化の起きにくいグラスウール を基本的に使用し、室蘭工業大学鎌田紀彦元教授の指導を受けて、 木をふんだんに使った高性能秋田型住宅を造っております。
●木材について

当社では地場産材(秋田杉)の無垢材を使用した住宅を提案しています。
無垢材は集成材に比べて扱いが難しいとされていますが、含水率(木材に含む水分率 20~25%以下)
ヤング係数(木材の強度)を測定した材料を使用して大工さんが強度と見た目を考え適材適所に加工しています。秋田杉無垢材については秋田県立大学木材高度加工研究所からご指導を受けています。
秋田県からも感謝状をいただきました。
※クリックでPDFファイルを開きます
●断熱材について
当社では木材との相性を考えて基本的に内部充填断熱施工をしております。
相性の良い断熱材として壁内には綿状の断熱材を選定しています。
●基礎について
基礎は家を支えるとても重要な部分です。 家を建てる地盤に適した基礎でなければ意味がありません。 基礎には大きく分けて3種類の方法があります。

・独立基礎
昔の日本家屋で用いられてきました。 寺院や神社がこの工法を使っていると思います。 玉石(たまいし)という石を土の上に置き、玉石の上に直接柱を建てて建物の重さを 支えます。 この工法は不動沈下を起こしやすいので軟弱地盤には適しません。

・布基礎(連続基礎)
建物の外周や部屋の間、仕切り底部などに延ばす連続した基礎 家の重さを線で支える構造です。現在の木造住宅でもっとも多く用いられている基礎です。 独立基礎と比べて地盤が悪くても建物を支える力が強くなります。

<換気の工夫>
床下の地盤面は露出しているため、下から湿気が上がってきます。その上風通しが悪いため土台の 木部(基礎と接している部分)が腐りやすくなります。 そこで床下換気工に工夫を施したり、 湿気を防ぐために防湿コンクリートを施すなどをします。

・ベタ基礎
建物の下全面にコンクリートを打ち、家の重さを面で支える構造です。建物の重さを面で支えるので荷重を部分散させます。ポイントは重さを支えるコンクリートが折れてしまわないように、鉄筋コンクリートを 使用します。布基礎に比べて鉄筋の量が増えるので、基礎全体の強度が増します。地盤に接する面が 大きいので不動沈下を防止する効果あると言われています。 阪神大震災以来、布基礎よりもベタ基礎の方が地震に強いという考えが普及し、基礎の主流は ベタ基礎の方に移行しつつあります。
※当社ではベタ基礎を基本としております。

・基礎の断熱材について
当社では基礎断熱を基本としております。
断熱材は外部と土間下に防蟻用ビーズ法ポリスチレンフォーム
内部にビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)
防蟻用ビーズ法ポリスチレンフォーム(パフォームガード)とビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)
人体に無害な防蟻処理が施されています。防蟻性能は半永久的に持続します。
成分の自然分解がない為、土壌汚染もなく地球環境に害を及ぼすこともありません。
オゾン層破壊や地球温暖化につながるフロン系ガスを使用していません。燃焼時に塩化ビニールのようにダイオキシンをさ発生しない材料です。
※EPSは防蟻の成分が入っていない材料です。
10年前の壁チェック!
グラスウール充填断熱の結露検証
2003年3月13日、10年前に建てた家の壁を剥いで、結露、乾燥、気密状態をチェックしました。 結果、結露の形跡が無く、杉柱の柱脚部分で含水率が8%前後と、壁中が乾燥状態で腐朽の恐れが無いことがわかりました。

●使用木材
杜 |
=秋田杉 …含水率30〜40% |
間柱 |
=秋田杉 …含水率約25% |
梁 |
=米松 …含水率40% |
根太 |
=S.P.F(2×4) …含水率18% |
垂木 |
=S.P.F(2×8) …含水率18% |
●断熱材
壁(充填) |
高性能グラスウール16kg |
厚100mm |
屋根断熱(充填) |
高性能グラスウール16kg |
厚150mm |
基礎(外断熱) |
押出法ポリエスチレンフォームB3 |
厚 50mm |
●10年後の気密試験結果
隙間相当面積 ………完成当時=0.64cm2/m2 |
→ |
10年後も1.0cm2/m2以下と 気密性能の劣化が極めて少ない |
家の大小にもよりますが、家全体で普通含水率が約25%から約12%(完成数年後に木材含水率が安定)の木材が乾燥する間に、 ドラム缶8本程度の水が発生します。最悪の状態では、この水分(水蒸気)が壁中に侵入した場合、 冷却され内部結露が発生します。その恐れから、乾燥材を使用するようになりました。
防湿層・透湿層・通気層の工法で壁体内の水蒸気は通気層に排出され乾燥状態で、 結露による木材腐朽の恐れがないことが確認されました。そして 断熱材と防湿・気密シートの劣化は見受けられませんでした。
20年以上の調査も随時行っております。
家づくりの流れ
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01.ヒアリング
家を建てたいと思ったら、まずはお気軽にお問い合わせください。家族の要望をまとめ、聞き取り調査などを行います。
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02.打ち合わせプラン作成
設計事務所当社プランアドバイスによるプラン作成作業を行います。(打ち合わせから1回目プランせまで約4週間)
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03.プラン打ち合わせ
日数は打ち合わせ回数によります。
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04.見積書作成
プラン決定後に約4〜5週間で見積書を作成します。(資料集めの期間)
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05.住宅仕様
見積金額決定
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06.住宅契約
良い日を選んで行います。
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07.設計事務所
確認申請依頼
2〜3週間かかります。 -
08.確認申請書提出
1〜4週間かかります。
(地域により異なります。長期優良住宅の場合+4週間) -
09.確認申請書交付
確認申請書を交付してもらいます。
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10.住宅工事開始
地盤調査により地盤改良が必要な場合、地盤改良工事を行います。
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11.現場打合せ
現場にて電気の打合せ・棚工事打合せ・各仕様カラー等打合せ等を行います。
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12.住宅引き渡し
引き渡し時に取扱説明等を行います。