施工例
環境と共生する家
自然エネルギーを受動的に取り込んだ環境と共生する暮らし
外気温が5度前後でも日差しがあれば暖房を止めても暖かい。建物の断熱性能はもちろん、日射取得のための窓の方角やサイズ、ガラスの種類などのノウハウも、長年取り組んできた実績の裏付けから導き出した提案だ。冬は陽射しの恩恵を受け、夏は外部ロールスクリーンで遮蔽。機械に依らず、太陽の光という自然エネルギーを建物の設計で受動的に取り込んでいる。
地場産材の表情を楽しむ秋田杉コーディネート
木目の色合いや節の有無など、異なる表情を見せる秋田杉がいたるところに用いられた住空間は当社の得意とするところでもあり、施主のSさんの要望でもあった。Sさんの職場は県の木材産業を支える木工技術の研究所。秋田杉の床は肌触りがやわらかく、足裏にほんのりとあたたかみを感じる。この人肌のような感触とともに、まだ小さな兄妹の思い出が育っていくと思うと感慨深い。より快適な環境のために、この住まいに施された新たな取り組みがひとつ。高断熱高気密の環境は湿度が不足しがちだが、機械に頼らず改善するために、浴室に内窓を設け、入浴で生じた湿度を室内側に放出させるという仕掛けを試みた。放出させた湿度は調湿タイルを一面に貼った廊下の壁が吸収し、空気が乾いた時に放出される。入浴は毎日のことなので、加湿器のように水を補給する手間もなく、健康に理想的な湿度が保たれている。
Data
敷地面積 201.00㎡ |
工法:新在来工法 |